日本組織適合性学会誌
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総説
がん免疫療法におけるがん抗原ワクチン療法の現状と将来展望
鶴田 未季西村 泰治
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2018 年 25 巻 1 号 p. 40-49

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抄録

がん抗原ワクチン療法は,腫瘍関連抗原(TAA)由来のペプチド,蛋白質,DNA/RNAなどの種々の形状のTAAをがん患者に投与して,がん細胞に特異的な細胞傷害性T細胞やヘルパーT細胞などの免疫細胞の誘導と活性化を促し,腫瘍縮小効果や延命効果を期待する治療法である。現在,様々な悪性腫瘍に対してTAAワクチン療法の臨床試験が進行中である。最近は,がん細胞に生じた遺伝子変異に由来するネオ抗原を標的とするワクチン療法や,免疫チェックポイント阻害療法との併用などのより個別化され,かつ複合的ながん抗原ワクチン療法に注目が集まっている。

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© 2018 日本組織適合性学会
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