日本微生物資源学会誌
Online ISSN : 2759-2006
Print ISSN : 1342-4041
技術報告
農業生物資源ジーンバンクが保有する植物ウイルス株の外被タンパク質遺伝子の検出とその利用
一木(植原) 珠樹藤 晋一杉本 るり子大橋 美保薮中 恭子北谷 桃子山下 一夫花田 薫青木 孝之
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2016 年 32 巻 1 号 p. 39-47

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抄録

農業生物資源ジーンバンク微生物部門は,ウイルスの外被タンパク質をコードする領域の塩基配列を解析し,遺伝資源データベースで公開している.解析に使用した60対以上のプライマーと実験条件を報告する.これらのプライマー対では,特に分類の基準や検出の標的となることが多い外被タンパク質のコーディング領域を増殖させることができるため,感染の確認や増殖量の解析,他のウイルスとの識別,ウイルスゲノムの塩基配列解析等に利用できると考えられる.また塩基配列の解析結果を基に,Necrovirus, Tobamovirus およびFabavirus に属する複数株について再分類を行った.

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© 2016 日本微生物資源学会
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