ミルクサイエンス
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大腸菌および乳酸桿菌用に構築したシャトルベクター pJLE121 による Lactobacillus casei L-49-4 のエレクトロポレーション
安 和容宮本 拓
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2006 年 55 巻 1 号 p. 15-21

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抄録

 大腸菌および乳酸桿菌に対するシャトルベクターを構築した。シャトルベクター pJLE121は Lactobacillus casei L-49由来プラスミド pLC494 の orirepA, pJIR418 の pMB1(ori)およびグラム陽性菌とグラム陰性菌の選択マーカーとしてのエリスロマイシン耐性遺伝子を含んでいる。pJLE121 を使用して Lactobacillus casei L-49-4(L-49株のプラスミドフリー株)への形質転換効率を調べた。その結果,1.0%グリシンを含む MRS 液体培地で培養したのち,菌体を 10 mM MgCl2 緩衝液で洗浄し,10%グリセリン溶液に懸濁した菌体を 1.75 kV, 200 Ω および 25 μF の条件でエレクトロポレーションを行った時に,形質転換効率が最も高かった。シャトルベクター pJLE121 は数種類の乳酸桿菌に導入され,このベクターを導入して得られた形質転換体はグラム陽性菌の選択マーカーとしてのクロラムフェニコール耐性遺伝子を含むシャトルベクター(プラスミド pLC494 の ori および repA)から得られた形質転換体よりも生育速度が早かった。

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© 2006 日本酪農科学会
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