Medical Imaging Technology
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特集/医用画像に取り組む診療放射線技師たち
医療用ディスプレイの画質評価および超高解像度ディスプレイの開発
市川 勝弘
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2012 年 30 巻 5 号 p. 236-241

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抄録

医療用ディスプレイは,医療施設のPACSにおいて不可欠であり,その性能は日々改良されている.よって,画質評価は依然重要であり,引き続きの有効な性能改善がユーザーから求められている.筆者は,医療用ディスプレイの画質評価法を開発してきた.解像特性測定のためには,高コントラストなバーパターン画像を用いる簡便で精度の良い方法を開発した.ノイズ特性評価のためには,ピクセル構造の問題を回避し,ランダムノイズレベルを正確に測ることのできる手法を開発した.両方法ともに,市販のディジタルカメラを用いて実行でき,以前に報告された手法で不可欠であった複雑な手順を必要としない.また,筆者は,サブピクセル独立駆動技術を用いた超高解像度ディスプレイを開発した.開発したディスプレイは,3倍の高解像度を有し,ディジタルマンモグラフィや一般ディジタルX線画像を高い信号対雑音比で表示することが可能である.

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© 2012 日本医用画像工学会
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