2018 年 36 巻 3 号 p. 127-132
本稿では,デスクトップ型マイクロCTを用いた微細構造イメージングについて述べる.臨床の場で利用されるX線CT装置は,その解像度がおおよそ1ボクセルあたり0.5mmから1mm程度である.このようなイメージング装置を用いて得ることができる画像は,このボクセル解像度に準じた解剖構造を得ることができる.一方,マイクロCT装置を用いれば,1μmから50μm程度の解像度で撮影できる.本稿では,マイクロCTによって撮影された肺標本ならびに心臓標本を示し,その可能性について述べる.