Medical Imaging Technology
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特集/ VR(Virtual Reality)・AR(Augmented Reality)技術の最前線と医療応用
臨床XR(VR・AR・MR)における医用画像解析と(AI)・深層学習(DL)による臓器自動抽出
杉本 真樹谷口 直嗣新城 健一
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2019 年 37 巻 1 号 p. 22-27

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抄録

臨床における医用画像解析が,仮想現実(VR),拡張現実(AR),複合現実(MR)を総称したXR (extended reality)技術として利用されている.患者個別のCT・MRIが,XRとして外科系領域を中心に治療手技の計画やシミュレーション,ナビゲーションやトレーニングなどに活用されている.近年は,安価なソフトウェアを利用した3D再構築から,ウェブサービスによる自動XRアプリ化も可能になり,臨床XRの活用はすでに実用レベルである.これを発展させる鍵が人工知能(AI)・深層学習(DL)による臓器自動抽出である.XRデバイスやウェブサービスが手軽に利用できる現在,人体の理解と診療の正確性向上に必須な空間認識力の確立のため,医療者のXR利用に対する意識を高め,ユーザビリティーの高いXRが広く活用されることを期待したい.

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© 2019 日本医用画像工学会
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