2019 年 37 巻 4 号 p. 188-193
近年,情報通信分野の技術革新に伴って,画像認識機能を提供するクラウドサービスが登場しつつある.一方で,そのようなサービスに対し多数の画像を送信して認識結果を取得し,その両者を教師情報として新たな認識器を構築するretraining attack(RA)とよばれる攻撃の危険性が指摘されている.われわれはRAにより構築された認識器を「認識器クローン」とよび,この問題への対処法を検討してきた.本稿では,その内容を簡単に紹介する.具体的には,認識器クローンの構築防止法として「故意誤り」を,構築が防げなかった場合に備えての認識器クローンの検知指標として「認識結果特性」を,それぞれ提案する.本稿で紹介する手法はまだ研究途上のものであるが,ある程度の有効性が実験により示さ