2021 年 39 巻 4 号 p. 161-170
分光情報を利用した計測法では,丸ごとの生体や生きた細胞組織から得られる吸収・散乱スペクトル情報の解析によって生体の機能および組織形態を評価することができる.数ある分光イメージングの中でも,定常白色光源を用いた拡散反射分光イメージングは簡易な光学システムで実現可能であり,基礎研究から臨床診断まで幅広い応用が期待できる.本稿では,拡散反射光に含まれる分光情報を利用することで,生体の機能や病態的変化に関わる色素タンパクの挙動や細胞・組織の形態変化を評価するための方法とin vivo生体医用イメージングへの応用について,筆者らの研究成果も交えて最近の研究動向を報告する.