2021 年 39 巻 4 号 p. 171-175
MRIから得られる脳体積(ベイズ推定による事後確率)分布から,機械学習法を用いた回帰モデルに基づく脳年齢推定は,アルツハイマー病や側頭葉てんかんなどの脳変性の進行動態を表すバイオマーカーとして着目されている.しかしながら,MRIは磁場強度の違いなどにより撮像された画像品質が異なるため,得られた解析値に機種間差(measurement bias)が存在することが知られており,これが機械学習の汎化性を著しく減少させることが知られている.本研究では,一般線形モデルを経験的ベイズ推定により拡張したComBat法を脳体積値に適応し,脳年齢推定の汎化性が向上することを示した.