2023 年 41 巻 2 号 p. 67-72
ポストゲノム研究の進展によって,がんの分子・遺伝的性質が明らかになってきた.それらの知識を活用した分子標的薬も開発され,がんの遺伝型を用いた分子分類とセットになった治療を行うPrecision Medicine が行われている.Radiogenomics は,がんの表現型から遺伝型を推定する研究であり,その目的は,がんゲノム医療において画像診断の競争優位性を持続するためのイノベーションを創造し,画像検査が担う役割を拡大することである.本稿では,乳がんのRadiogenomics として,(1) 乳がんのサブタイプ分類,(2) 良悪性鑑別のCAD との違い,(3) 血液検査との関係性,(4)術前薬物療法の効果予測,(5)予防画像医学への応用,について述べる.