糖尿病網膜症は,進行度に応じた適切な治療が失明予防の鍵となる疾患である.そのため,AIによる重症度分類の自動化が実用化されている.深層学習による画像分類は,ResNet,ViT,ConvNeXtと進化してきた.さらに精度を高めるため,樹状突起ニューロンモデルの生物学的情報処理機構をConvNeXtに融合したD-ConvNeXtを開発した.D-ConvNeXtは,従来の深層学習モデルと比較して,Recallを除く評価指標(Accuracy,Precision,AUC,F1値)で有意に優れた性能を示した.特にPrecisionの改善が大きく,ConvNeXtの69.6%に対して,71.8%を記録した.重症度別では,PDRの分類精度の改善が最も大きく,PrecisionとRecallの両方で有意な精度向上がみられた.