抄録
本稿では、オンライン授業に対する学生評価について、自由記述アンケート結果から考察するために、トピックモデルによる分析を試みた。その結果、オンライン授業に対するメリットは「時間の有効活用」や「オンデマンド授業に対する評価」などが、デメリットとしては「課題が多い」や「友人関係の不安」、「身体的疲労」などが挙げられた。これらの傾向は昨年度よりも顕著になっており、「時間」と「空間」の制約が急速に減少していると考えられた。また、今後の大学教育について考える際には「時間」や「空間」といったkeywordがより一層重要になることが示唆された。