主催: 日本IR協会
会議名: 大学情報・機関調査研究会
回次: 13
開催地: 関西大学
開催日: 2024/11/08 - 2024/11/10
p. 106-111
本研究では、大学IR(Institutional Research)業務における報告書作成方法の移行過程を検討した。従来のExcelとWordを用いた方法から、PythonとQuartoを使用する新方式への移行に際し、データの継続性維持と新技術導入の両立が課題となった。これに対し、移行期間中に新旧両方法を並行して使用するBRIDGE法(Balanced Reporting Innovation with Data Governance Evolution)を提案した。この方法により、データの継続性を保ちつつ、段階的に新技術を導入することが可能となった。本事例は、IR活動における革新と伝統の調和、および組織的抵抗への柔軟な対応の重要性を示唆している。BRIDGE法は、IR実践における方法論の移行や、より広くデータガバナンスの進化に貢献する可能性がある。