2009 年 22 巻 1 号 p. 20-25
ポリプロピレン(PP)およびPP/talcの酸化劣化挙動に光源の種類や環境の違いが与える影響を明らかにするために,PPおよびPP/talcの屋外暴露試験,キセノンランプ,メタルハライドランプおよびカーボンアークランプ各促進劣化試験を行なった.その結果,屋外暴露試験が一番低いUV(300-400nm)領域の放射露光量で酸化劣化が進んでいること,talcの存在が酸化劣化を促進することが明らかとなった.さらに,屋外暴露試験において酸性雨が酸化劣化を促進させていることが分かった.