マテリアルライフ
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ジアシルヒドラジン類の核剤作用の熱安定性に関する研究
吉川 俊夫木村 圭一郎
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1999 年 11 巻 4 号 p. 183-186

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抄録
芳香族, 脂肪族及び混合タイプのジアシルヒドラジン (DHZ) 類を合成した.それらを添加したポリプロピレン (PP) の結晶化温度をDSCで測定した.DHZの核剤作用をその添加によるPPの結晶化温度の上昇量で表した.核剤作用の熱安定性を調べるためDHZを添加したPPを220℃に加熱した.この操作により核剤作用 (結晶化温度の上昇効果) を失うDHZがあつた.このことは核発生作用を持つDHZ結晶が加熱によりPP中に溶解したためと思われる.加熱処理による核剤作用の変化によってDHZを下の3種類に分類した.
(1) 加熱に対して核剤作用が安定な芳香族DHZ.
(2) 加熱に関係なく核剤作用が低い脂肪族DHZ.
(3) 加熱により核剤作用が失われる芳香族及び混合タイプのDHZ.
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