マテリアルライフ
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日中自然環境下におけるエチレン・一酸化炭素共重合体の分解挙動の比較研究
大澤 善次郎小林 正道斉藤 利春青木 晴夫楡木 満実子李 洙天夏 心泉李 三喜趙 立群
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1994 年 6 巻 3 号 p. 134-145

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抄録
首題の研究を化学構造, 分子量 (Mw), 破断伸び率および密度の測定結果をもとに検討し, 次の結果を得た。エチレン・一酸化炭素 (E/CO, CO基濃度 : 0.9, 2.4wt%) 共重合体の光分解は, 暴露地の自然環境ことに全日射量と全紫外線量に著しく影響された。また, 気温も影響した。暴露地の影響は次の順に大きかった。
海口> 西寧≅那覇> 銚子≅瀋陽 ≅青島> 鄭州≅札幌
E/COの光分解は一週間以内で著しく進み, 僅か半日の暴露でも, 破断伸び率は約1/3-1/6に, Mwは約1/3にそれぞれ低下した.また, CO基含有量の多いものほど光分解は速かった。光分解時の密度の増加は, 破断伸び率およびMwの低下とよく対応した。
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