理学療法の歩み
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特別寄稿
在宅障害者(児)の姿勢管理について
―高位頸髄損傷者,重度脳性まひの方を中心に―
岩崎 洋
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2004 年 15 巻 1 号 p. 16-20

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抄録
 座位保持装置は使用者のニーズと身体機能,使用する環境から考慮して,製作する必要性がある。身体機能の評価では座位姿勢でみると,原因がつかめにくいことがあり,一旦,ベッド又はマットに寝て,頭部と体幹の重みと重力を除去した状態でみる。そして,寝た位置では骨盤と足の状態から,座位保持装置の座と足回りの部分を設定できる。座位では体幹と骨盤の状態から,座位保持装置の背の部分が設定できる。この身体機能評価方法を用いてアテトーゼタイプの脳性麻痺,亜急性硬化性全脳炎による四肢・体幹麻痺,人工呼吸器使用の頚髄損傷者の3例に対して,使用者,介助者のニーズと環境に合致した座位保持装置を製作した。
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© 2004 宮城県理学療法士会
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