理学療法の歩み
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特別寄稿
臨床理学療法でどのように運動学習を評価し解釈するか
川崎 翼
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キーワード: 理学療法, 運動学習, 評価
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2026 年 37 巻 1 号 p. 11-18

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抄録

運動学習は,熟練したパフォーマンスの能力に比較的永続的な変化を導く経験や練習に関連した一連の過程であり,その評価はリハビリテーションにおいて極めて重要である。本総説では,運動学習の基礎概念を簡潔に整理したうえで,評価の意義とその臨床実装に資する具体的な評価プロセスと方法を提示する。特に fast learningとslow learning の概念に基づき,初期評価での即時的な変化の把握と,再評価での保持・転移を含む継時的変化を捉える手法として,①運動学習能力,②阻害要因,③学習の仕方の三段階評価を採用し,対象者の個別性を多面的に捉える枠組みを提案する。さらに,「運動の質」という観点から,その評価の重要性と臨床での評価方法の一端を示す。これらを通じて,評価に基づく介入最適化と目標設定の妥当性・再現性の向上を図り,理学療法における運動学習評価の標準化を目指す。

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