近年,児童生徒の運動器障害の課題が広く認知され,国レベルでの対策が進んでいる。今後,学校現場における予防理学療法としての関わりをさらに発展させていくためには,理論レベルでの議論を深めていく必要がある。そこで本論では,筆者自身の取り組みを通じて得られた経験を踏まえ,Profession(専門職)の概念を核とし,教師との関係性から考える予防理学療法の学校支援モデルについて検討する。「評価,計画,介入」の一連のプロセスは,理学療法士が専門職として場や対象にとらわれず使用することのできる中核的な概念であり,「理学療法モデル」に通底するものであると捉えることができる。これから学校保健領域に関心と期待を持つ理学療法士が増え,児童生徒の健康課題に対する多くの実践例も期待できる。そんな時,拠りどころとなる体系化・理論化された予防理学療法の学校支援モデルが必要であり,その構築は喫緊の課題であるとも言える。