抄録
ルーチンの観測データの解析と理論計算によって、雪あられが大気中において融け始める高度と融け終わる高度を求めた。 理論計算に用いた雪あられの融解モデルでは、表面で生成した水は内部へしみ込むものとした。
その結果、雪あられの融解が開始する高度は大気の相対湿度が低くなるほど下がり、また完了する高度は相対湿度が低く、雪あられの粒径、密度が大きくなるほど低くなることが明らかになった。これは、雪あられの融解過程が本質的には雪片の融解過程(松尾・佐粧, 1981a, b, c; 松尾他 1981d) と同じであることを示している。