Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
AMeDASデータを用いた北陸のフエーンの研究
荒川 正一山田 一茂戸矢 時義
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1982 年 33 巻 3 号 p. 149-163

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抄録

 AMeDAS データを用いて北陸地方のフェーンのメソ解析を行った。解析の対象領域として日本中央部全域 (中部、東海、関東、北陸の各地方) をとり、フェーン時の風や気温、降水量などの空間分布の時間変化を調べた。
 太平洋側から日本海側へ向う風は中央山塊の中をほぼ南北に走る谷間を通る。その主たるコースは3本あって、強い風は一般にこれらのコースの風下に位置する。フェーンは日変化して、昼間弱く、夜強い傾向にある。これは南よりの一般流と海陸風 (または山谷風) との重ね合せの結果と考えられる。
 フェーンの時、中央山塊の風上側で雨を伴う場合とそうでない場合とがある。これについては下部対流圏の成層状態とりわけスコーラー・パラメータが重要である事を示唆した。

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© 1982 気象庁気象研究所
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