抄録
東海地方の南方100km沖合に設置されているテレメータ式海底水圧計の温度応答を調べた。その結果、2200mの海底としては比較的大きな、0.1°C程度の短周期の温度変化が数ヶ月に一度の割合で発生していることがわかった。この時、海底水圧の潮汐残差は、継続時間10日ないしはそれ以上、振幅 10cmH2O以下の特徴的な短期変化を示すことが多い。これは中規模うずによるものであろう。海底における温度と圧力の変動の様子を海況、特に黒潮の流路比較したところ、これらの間に定性的ではあるが、相関を見出すことができた。このことから、この水圧計による記録は東海沖の海況把握の指標として利用できると言える。