Papers in Meteorology and Geophysics
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原著論文
南大洋海水中の137Cs, プルトニウムおよびアメリシウム同位体含有量
三宅 泰雄猿橋 勝子杉村 行勇金沢 照子広瀬 勝己
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1988 年 39 巻 3 号 p. 95-113

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抄録
 放射性降下物の太平洋およびインド洋への影響について今まで多くの研究を行ってきた。本報告では、南大洋表面水の、137Cs、プルトニウム同位体 (238Pu, 239Pu, 240Pu, 241Pu) およびアメリシウム (241Am) の濃度と分布について報告する。
 試料は1977-1978年に、オーストラリアおよびニュージーランドの南方海域で採取した。上記放射性同位体は、船上で大量の海水から共沈濃縮し、陸上の研究室へ持ち帰った。
 137Csはリンモリブデン酸アンモニウムと共沈させた。プルトニウムとアメリシウムは水酸化マグネシウムと共沈させた。137Csの定量はガンマ線波高分析法で行った。プルトニウムとアメリシウムは、水酸化マグネシウム沈澱からイオン交換樹脂法を用い分離したのち、アルファ線波高分析法により定量した。南大洋の137Cs濃度は0.02~0.15pCil-1239+240Puは0.2~2.5×10-4pCil-1241Amは0.2~0.5×10-4pCil-1であった。238Pu⁄239+240Pu放射能比は20~160%を示した。今回の結果とそれ以前の分析結果について比較検討を行った。
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© 1988 気象庁気象研究所
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