環境探索の方法として示されたCLEMENTSのPhytometer methodの批判を試みることによつて,あらためて環境の数理的解析の方法を示した。そして,この方法が具体的にどのように役立うるかマダケ林と牧草群落について適用した。その結果
1.本実験の対象となつた千葉県成田市遠山におけるマダケ林では, 竹の生長に関する制限因子は盛筍期における土壌水分の不足であることがわかつた。
2.牧草群落[浅間牧場における]の生長に関する制限因子は気候的要素ではなく,表土の厚さが厚い程生長が良好となることを確かめることができた。