Papers in Meteorology and Geophysics
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降水粒子によるレーダー電波の減衰
小平 信彦
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1963 年 14 巻 3-4 号 p. 181-189

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抄録
マイクロ波帯における降水粒子による減衰を種々の雨滴の分布について計算した.減衰定数は同じ降水強度に対してもその粒径分布により異ってきて,その分布の幅はX-bandの時に最大となる.10mm/hrの時の幅は波長0.86, 3.2, 5.6, 10cmに対してそれぞれ1.5, 6.2, 3.3, 0.6dbである.一方同じ粒径分布に対するレーダ反射因子Zの輻は約8dbであるから,K-bandの減衰から平均の降水強度を求めるのは雨滴分布の型による誤差を少なくする上に有効である.
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© 気象庁気象研究所
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