Papers in Meteorology and Geophysics
Online ISSN : 1880-6643
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ISSN-L : 0031-126X
クリア・エア・タービユレンス
荒川 秀俊
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1958 年 9 巻 1 号 p. 25-28

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抄録
最近,イギリス及びアメリカで経験されたクリア・エア・タービユレソスに関する事実は,RICHARDSONおよび著者によつて示された基準によつて説明できることを示そうとしたものである。RICHARDSONの基準によると鉛直方向の風のシアが大き熔ところで乱れがおこる筈であり,著者の基準によると(1)ジエツト気流の極側で,低気圧性の風のシアの強いところと,(2)最強風のあらわれる高さよりも高いところ,いわば負のシアが大きいところで乱れがおこる筈である.これらの三種のシアのつよいところでは実際にクリア・エア・タービユレソスは頻発しているようである。
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© 気象庁気象研究所
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