岡山大学大学院自然科学研究科(理学部)
2013 年 15 巻 2 号 p. 92-96
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
定積,定圧,または任意の微小体積変化をともなう溶媒和過程のいずれを選択するかにより,溶媒和自由エネルギーは変化しないが,溶媒和エンタルピーおよび溶媒和エントロピーは変化することを振りかえり,低温における疎水性水和に特徴的な負の溶媒和エンタルピーと正の溶媒和自由エネルギーが実現する条件について考察する.また,任意の溶媒和過程に対する溶媒和エンタルピーまたはエントロピーは,溶媒和自由エネルギーの温度微分—定圧,定積条件とは異なる温度微分—に関係づけられることを示す.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら