特集
拡散性が揺らぐランジュバン方程式と時間平均二乗変位テンソル
2016 年 18 巻 3 号 p. 155-158
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2016 年 18 巻 3 号 p. 155-158
一分子計測実験等で得られた分子軌道の時系列データ解析手法として, 時間平均二乗変位(time-averaged mean square displacement: TMSD) テンソルを用いた方法を提案する. 具体例として, 簡単な高分子モデル(レプテーションモデルと剛体棒状ポリマー) に対し, この解析手法を適応した結果を紹介する. 特に,TMSDテンソルの相関関数に生じるクロスオーバー現象から最も遅い緩和モードの緩和時間が得られることを示す.
