著者所属:兵庫県立大学 大学院シミュレーション学研究科
2017 年 19 巻 1 号 p. 28-33
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弾性流体潤滑油膜は,固体間に束縛し高圧力とせん断を印加することにより複雑な相構造を有するソフトマテリアルとしての性質を示す.本稿では,外部圧力の増加により ``固化'' を生じせん断応力が飽和する限界せん断応力の発現の分子機構について,全原子分子動力学による解析を紹介する.また,潤滑油膜はバルクのシミュレーションと異なり,圧力や温度を実験と同一にしても,油膜厚さとせん断速度を同一にすることは困難である.この点に関して大規模油膜シミュレーションによる取り組みを併せて紹介する.
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