2019 年 21 巻 1 号 p. 22-28
「普通の量子化学計算」を短時間で効率的に実行できるようになったことにより,量子化学計算のハイスループット化を指向したシミュレーション技術と,その解析のためのインフォマティクスの活用に注目が集まっている.本稿では,金属ナノクラスター触媒を具体的なターゲットとして,GRRM(global reaction route mapping)のような探索型のハイスループット量子化学計算で得た計算結果のデータベースに対し,インフォマティクスを利用して解析・予測を行った例を紹介する.