Journal of the Society of Inorganic Materials, Japan
Online ISSN : 2185-4378
ISSN-L : 1345-3769
解説
低侵襲治療を実現する有機/無機ハイブリッド型ペースト状人工骨の開発
相澤 守小西 敏功本田 みちよ
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2025 年 32 巻 Supplement 号 p. S106-S114

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抄録

 日本は他の先進諸国に先駆けて超高齢社会に突入している.健康寿命の延伸のためのアプローチは複数あるが,その一つに高機能なバイオマテリアルの開発がある.本稿では,健康寿命の延伸に貢献するバイオセラミックスについて解説する.バイオセラミックスの材料形態には,緻密体・多孔体・顆粒・ペーストがあるが,それらのなかで低侵襲治療を実現するペースト状人工骨に焦点をあてる.とくに,イノシトールリン酸を利用したキレート硬化メカニズムにもとづく,骨リモデリングサイクルに適合した有機/無機ハイブリッド型ペースト状人工骨の開発事例を紹介する.

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© 2025 無機マテリアル学会
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