マイコトキシン
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2002年学術賞受賞講演
マイコトキシン分析へのイムノアフィニティーカラムの応用に関する研究
(学術賞奨励賞)
中島 正博
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2003 年 53 巻 1 号 p. 43-52

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抄録
著者らは以前よりコーヒー豆及びコーヒー製品のオクラトキシンA (OTA)汚染調査を行っていたが,コーヒーに含まれている多量の夾雑物質のため,微量なOTA を検出するのに煩雑な前処理操作が必要であった.そこで著者らはOTA に特異的なイムノアフィニティーカラム(IAC)を作製し,コーヒー中のOTA分析の前処理に応用したところ,その微量定性分析における有用性が判明した.このIAC により試料中のOTA はワンステップで精製,濃縮することができ,HPLC- 蛍光検出において0.05 μg/kg のOTA が検出可能となった.著者らはこれまでに,自作のOTA に特異的なIAC および市販のIAC を用いて,コーヒー豆のアフラトキシン(AFs)およびOTA 汚染調査,香辛料のAFs 汚染調査,ビールのAF,OTA,ゼアラレノン(ZEN)およびβ-ゼアラレノール(β-ZEL)汚染調査を行ってきた.これらの調査において,試料からのマイコトキシンの分離・精製にIAC を応用することにより,分析操作は簡便になり,しかも極微量(ppt レベル)のマイコトキシンを検出することが可能になった.そこで今回は上記の研究結果に加え,選別によるコーヒー豆のカビおよびマイコトキシン除去について述べる.
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© 2003 日本マイコトキシン学会
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