マイコトキシン
Online ISSN : 1881-0128
Print ISSN : 0285-1466
ISSN-L : 0285-1466
原著
チョコレート中のアフラトキシン分析法の検討
伊藤 綾子渡辺 康中島 正博
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 58 巻 1 号 p. 7-13

詳細
抄録

チョコレート中のアフラトキシン(アフラトキシンB1, B2, G1, G2;AFs)分析法を確立し、室内再現精度の確認を実施した。チョコレート中のAFsは、アセトニトリル-メタノール-水(60+10+40, v/v/v)で抽出し、イムノアフィニティカラムにより精製後、蛍光検出HPLCにて定量を行った。試料にAFs標準液を0.1および10.0 μg/kgの濃度となるように添加し、日内および日間における繰り返し試験を行った結果、全てのAFsにおける回収率は90-97 %、併行再現性の相対標準偏差は1.7-3.3 %、日間再現性の相対標準偏差は0-4.1 %、異日分析における室内再現性の相対標準偏差に対するHorRatは、全て0.2以内であった。以上の結果から、チョコレート中のAFsは本法により精度良く分析できる事が確認された。

著者関連情報
© 2008 日本マイコトキシン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top