マイコトキシン
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ミャンマーにおけるアフラトキシン分析の課題
Kyu Kyu Hlaing
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論文ID: 73-1-1

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抄録

 アフラトキシンはアスペルギルス属の2種の常在菌(Aspergillus flavus, A. parasiticus)によって, 菌の毒素産生に適した条件下で産生される天然物である. アフラトキシンは, 毎日の食料・飼料を汚染し,ヒトや動物に健康被害をもたらす可能性があり, 世界中で行政機関が食料・飼料の規制値を設定している. 今回, 各地方の唐辛子, ピーナッツ, ならびに関連商品中のAFB1濃度を調査した. 検出にはHPLCを用いた. 2021年1月から2022年3月の間に集められた350点の唐辛子,ピーナッツ, ならびに関連商品について, 当部局のラボで分析した. 20 ppbというFDAの基準からすると,約20%が基準値を超えていた. 本稿では, これら商品のAFB1検出に際し, 前処理, 方法, 設備, 消耗品, 人的資源, 施設を含む課題について考察する.

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© 2022 日本マイコトキシン学会
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