Cytochalasinsとよばれる菌類代謝動は, Tammら(1966), Aldridgeら(1967)によってphomin(cytochalasin B), dehydrophomin(cytochalasin A)が分離され,ついでAldridge, Turner(1969),Minatoら(1970)によってcytochalasin C, D, zygosporin A―G(1970)が分離されてから現在までに25種の化合物が報告されている.これらはその起原からphomin, zygosporin, chaeto-globosinなどと名付けられているが,後述する細胞に対する特異な作用から, cytochalasins[cytos(cell)+chalasis(relaxation)]と総称されている.