抄録
膠原病・リウマチ性疾患に対する免疫抑制薬において,アザチオプリン(azathioprine:AZA)は高い臨床効果が証明されている.アザチオプリンはどちらかというと寛解維持療法やsteroid-sparing effectを目的として使用されることが多く,2010年10月に医薬品部会での公知申請の事前評価が終了し,今後追加される予定の効能・効果及び用法・用量についての保険適応が可能になった.膠原病・リウマチ性疾患に対して長期にわたる使用経験がある薬剤であり,有効性と安全性も高い薬剤で,今後も免疫抑制薬として重要な1剤であると考えられる.