日本内科学会雑誌
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II.各論~注目される新しい検査を中心に~
9.神経内科疾患
安東 由喜雄大林 光念植田 光晴
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2011 年 100 巻 11 号 p. 3276-3283

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抄録
神経内科疾患は,かつて「診断ない,治らない,けれどあきらめない」の3つの「無い科」疾患と考えられてきた.しかし分子生物学的な研究手法の進歩や,様々な分野の研究が有機的に融合するようになり,一部の疾患は,診断のつく,治療できる疾患に変貌を遂げつつある.早期診断を行えば完治できる疾患も少しずつ増えつつある.患者の診断にあたる内科医が,広くそうした診断法の存在を理解し,自院に診断技術がない場合は,しかるべき病院に紹介し,診断を確定後治療に導く必要がある.本稿では,生理検査分野,血液生化学分野で,特に診療に遭遇する疾患についての最新の検査法を紹介する.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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