日本内科学会雑誌
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II.各論~注目される新しい検査を中心に~
10.感染症
一山 智
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2011 年 100 巻 11 号 p. 3284-3291

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抄録
感染症診療における抗菌薬の適正使用において欠かせないポイントは,適切な微生物検査を迅速に行うことである.検体の採取に始まり,検査結果の正しい解釈と抗菌薬の種類と投与量の決定の過程で,臨床医は微生物検査室と連携して正しい検査と適切な診断および抗菌薬治療が求められる.広域抗菌薬が汎用される現在,検査が不十分のまま抗菌薬で感染症が治癒するケースも見られるが,感染症の治療成績の向上と耐性菌蔓延防止を達成するために,正しい検査手法と結果の解釈を身につけておくことが重要である.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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