日本内科学会雑誌
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今月の症例
右冠動脈―右房瘻が原因と考えられた敗血症性肺塞栓症の1例
平井 健一郎横内 浩二階堂 雄文猪腰 弥生福原 奈緒子水上 浩行谷野 功典石田 卓竹石 恭知棟方 充
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2011 年 100 巻 12 号 p. 3615-3617

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抄録
敗血症性肺塞栓症は,感染性の塞栓子により肺塞栓をきたした状態であり,肺内多発空洞影の鑑別疾患の一つとして常に念頭に置く必要がある.症例は20歳,男性.咳嗽,発熱,胸痛を繰り返し,検診にて空洞を伴う異常陰影が認められたため入院となった.血液培養,経食道心エコー及び冠動脈CTより,右冠動脈-右房瘻に起因する感染性心内膜炎に合併した敗血症性肺塞栓症と診断した.長期の抗菌薬治療により改善した.
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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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