日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
循環器疾患に対する和温療法
窪薗 琢郎宮田 昌明鄭 忠和
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2011 年 100 巻 4 号 p. 1067-1075

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抄録

我々は平成元年より慢性心不全患者に対し和温療法を施行し,心不全症状の改善,心・血管機能の改善,不整脈の減少,自律神経や神経体液性因子の是正,予後の改善など様々な効果を発揮することをこれまで明らかにしてきた.また,心不全モデルハムスターを用いた動物実験で,和温療法は内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)の発現とNOの産生を亢進することを証明した.これは,和温療法の効果発現の機序の一つと考えられる.また和温療法は間歇性跛行をはじめ難治性の虚血性潰瘍を有する閉塞性動脈硬化症に対して有効な治療方法であることを明らかにし,大腿動脈結紮による下肢虚血モデル実験で,和温療法はeNOS発現を亢進し,血管新生を促進することを証明した.
和温療法は,その他さまざまな難治性疾患にも応用することが可能で,今後一層の普及・発展を期待する.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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