秋田県立脳血管研究センター神経内科
2011 年 100 巻 8 号 p. 2134-2145
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アミロイド仮説に基づいた認知症の根本治療薬は,開発中止が相次ぎ,未だ臨床に供するまでには至っていない.認知症の中核症状の治療は,我が国では長年にわたりドネペジルが唯一の治療薬であったが,ガランタミン,メマンチン,リバスチグミンが漸く承認され,治療の選択肢が拡大した.周辺症状(BPSD)の治療には,抗精神病薬には保険適応がなく副作用の面からも制約があり,抑肝散やバルプロ酸の臨床治験が行われている.
日本内科学会会誌