新潟大学脳研究所神経内科学分野
新潟大学脳研究所生命科学リソース研究センター分子神経疾患資源解析学分野
2011 年 100 巻 8 号 p. 2207-2213
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
脳小血管病は血管性認知症の背景疾患として注目されているが,その病態機序は不明である.遺伝性脳小血管病CARASILは,プロテアーゼ活性をもつHTRA1の機能喪失によっておこる.HTRA1はサイトカインであるTGF-βの前駆体を分解しTGF-βシグナルを減弱するが,本症ではこの機序が働かず,シグナルが増強して発症する.脳小血管病とサイトカインシグナルとの関連は,本症の病態機序を考える上で重要である.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら