日本内科学会雑誌
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今月の症例
血管炎症候群様の経過を示したコレステロール塞栓症の1例
湯田 淳一朗本間 りこ深瀬 幸子大河原 晋大本 英次郎後藤 敏和鈴木 昌幸
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2011 年 100 巻 8 号 p. 2247-2249

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抄録

コレステロール塞栓症は動脈内の粥腫状プラークが剥がれ末梢動脈を閉塞して組織および臓器虚血をきたす疾患である.症例は66歳,男性.入院当初,血尿,蛋白尿を伴う進行性の腎機能障害と発熱があり血管炎症候群を考えたが,腎生検によりコレステロール塞栓症と診断した.ステロイド投与後,炎症反応は改善した.本例は,血管炎症候群様の臨床所見を呈した非典型的なコレステロール塞栓症であった.

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© 2011 一般社団法人 日本内科学会
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