日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
I.診断の進歩
4.糖尿病の新しい診断基準とHbA1cの国際標準化
植木 浩二郎
著者情報
キーワード: 糖尿病, HbA1c, 診断基準, 血糖値
ジャーナル フリー

2012 年 101 巻 4 号 p. 959-964

詳細
抄録

糖尿病は慢性の高血糖を主徴とする疾患であるので,従来は,空腹時・随時の血糖測定やブドウ糖負荷試験を2回以上行い,繰り返し基準を超えていることをもって診断していた.2010年の診断基準改訂では,過去1,2カ月の血糖の状態を反映するHbA1cを血糖値と同じ高位の診断基準加え,血糖検査と組み合わせることで1回の検査で診断可能とした.このようなHbA1cを用いる診断基準は世界的にも主流となっていることもあり,これを機に我が国と海外とで約0.4%の差が認められたHbA1cを国際標準化することとなった.

著者関連情報
© 2012 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top