日本内科学会雑誌
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I.診断の進歩
5.性腺 性分化疾患の臨床的アプローチ
堀川 玲子
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2012 年 101 巻 4 号 p. 965-974

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抄録

ヒトを含む多くの動物が雌雄異体で,各々特徴的な身体構造を有し,生殖において役割分担している.このような性腺と身体構造の分化を性分化といい,この過程に異常があり,性腺・内性器・外性器の分化が非典型的であるものを性分化疾患という.近年分子生物学の進歩により,多くの性分化疾患の原因が同定されてきた.性分化疾患では,生化学的・分子生物学的アプローチによる的確な診断と共に,社会的性や性自認の問題など,社会医学的側面も重要である.

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© 2012 一般社団法人 日本内科学会
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