日本内科学会雑誌
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I.話題の感染症への対処法
1.ノロウイルス感染症
吉田 正樹
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2013 年 102 巻 11 号 p. 2801-2807

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抄録

ノロウイルスによる胃腸炎は,通常12~48時間の潜伏期の後に,下痢,嘔吐などの症状で急激に発症する.多くは1~3日で後遺症もなく軽快する.迅速検査キットであるイムノクロマト法(IC法)は,臨床診断の補助的な検査として利用され,感染拡大防止に使用される.ノロウイルスは感染力が非常に強いウイルスであり,糞便や吐物より感染するために,接触感染予防策や飛沫感染予防策による対応が必要である.汚染された環境からの感染も報告されており,加熱処理や次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が勧められている.

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© 2013 一般社団法人 日本内科学会
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