2013 年 102 巻 4 号 p. 850-855
原発性アルドステロン症は,心血管合併症が高い代表的な二次性高血圧である.糖尿病やメタボリックシンドロームにおいて原発性アルドステロン症の頻度が高いとの報告があり,積極的にスクリーニングする意義がある.また,糖尿病に伴う治療抵抗性高血圧では,血中アルドステロン濃度が正常でもミネラルコルチコイド受容体(mineralocorticoid receptor:MR)が活性化される「MR関連高血圧」および臓器障害が起こるため,レニン-アンジオテンシン系阻害薬に少量のMR拮抗薬の併用が有用である.