東京女子医科大学消化器内科
2014 年 103 巻 1 号 p. 4-10
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
わが国において,原発性肝がんのほとんどを占める肝細胞癌は,年齢調整死亡率が人口10万対男性19人,女性6人とされる.経時的動向では,年齢調整死亡率の低下と発癌年齢の高齢化を認める.肝がんの成因は,従来ウイルス性が約90%,特にC型肝炎感染を基盤とするものが約70%を占めた.近年の傾向では,ウイルス性が減少し,わが国における生活習慣病の急増を受け非アルコール性脂肪性肝障害など非ウイルス性肝疾患を基盤とする症例が増加し,全肝がんの約20%が非ウイルス性となった.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら