日本内科学会雑誌
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II.診断法の進歩
1.呼吸器感染症の画像診断
氏田 万寿夫佐藤 英夫山口 美沙子
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2014 年 103 巻 11 号 p. 2688-2700

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抄録

市中肺炎でみられる画像パターンは気腔性肺炎と気管支肺炎パターンに大別され,肺野末梢の非区域性の均等陰影を主所見とする気腔性肺炎パターンは,肺炎球菌,肺炎桿菌,レジオネラと肺炎クラミドフィラにほぼ限定される.特徴的な所見を確認することにより,患者背景や起炎菌の頻度を参考に,画像から原因微生物を推定することが可能である.また,CTによる画像診断は,臨床上肺炎と紛らわしい患者の診断に有用性が高い.

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© 2014 一般社団法人 日本内科学会
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