2014 年 103 巻 12 号 p. 2907-2912
外科系学会社会保険委員会連合は,1967年に「社会保険診療における手術料を,学術的根拠に基づいて評価する」ために結成された組織である.その後,長い時間をかけて外科系医療技術の評価体系を作り上げ,外保連試案として公開してきた.実態調査に基づき,試案の精度を上げることで信頼性を高める努力が実り,最近の診療報酬改定では,医療技術評価の基礎的なデータとして取り扱われるようになった.本稿ではその歴史的経緯を述べるとともに,問題点と今後の展望について言及する.